コペンハーゲンとスウェーデンに旅して考えた5つのこと
1.ヒュッゲは生活に欠かせない魔法の言葉
デンマークにはヒュッゲという言葉がある。
デンマーク人の友人に聞いたところ、
ヒュッゲとは、自分にとって心地よい時間ということで、
デンマーク人はこの精神をすごく大切にしている、という事だった。
家族や友達と過ごすことや、なんでもない時間を大切にしている。
例えば、公園の芝生の上で寝転んでいてもヒュッゲ。
よしうめは、ヒュッゲという考え方がすきだ。
家でぼーっとしている時間も、公園で日向ぼっこをしても、
生産性が一切なくても
自分がリラックスできればヒュッケなんだと思うと、心が軽くなる。
ただ怠けているわけではなくて、必要な時間なんだ!
2:コペンハーゲンのビルはかっこよすぎる。
コペンハーゲンの街並みで印象的だったのは新しいビルがとにかくおしゃれで目立つ事。
ビルは無機的になりがちだけど、ビル自体が有機的な(曲線的)なデザインだったり、
ガラスや木の使い方が素敵で、無機質な印象を受けない建物が多かった。
コペンハーゲンの海辺のビルにはテラスがあったり川岸もたくさんの人が腰かけて
ヒュッゲを楽しめるようなスペースがあったのも印象的だった。
王立図書館のブラックダイアモンドは海辺にあり、外観は直線的なデザインが
海とのコントラストを際立たせ建物自体を引き立てている。
内部にはクラシックな空間もあって、そこを含めていい感じ。電柱もなく、高層ビルも少ないせいか空がとても広い。
落書きやごみはほとんどない。
いたるところに大きな公園や木々があり、新緑のシーズンに行ったからか
緑が本当に美しかった。
夜は5月中旬で日が沈むのは21時ごろ。
自転車専用道路があり、地下鉄もバスも便利。
冬を知らないせいか、単純にとても良い街だな、と思う。
3:エコはライフスタイル。エコは選べる。
関心したのは、
スーパーにある食材にエコマークがついた製品があること。
環境に配慮した製品と、そうでない製品が一目でわかるようになっていて
消費者が製品を選ぶ事ができるのが良い。いたるところにビーガンやベジタリアン向けのメニューや製品がある。
ビーガン専用の食料品店もあった。
『食事は肉も魚もNG。美味しくなさそうな食事なのに、なんでわざわざベジタリアンになるんだろう?』と不思議だったけど、
デンマークでご飯を食べて納得した。
ベジタリアンの料理は普通に美味しいし、ヘルシーなので健康的なくらいだ。
品物のバリエーションも日本より豊富で、スパイスやハーブを多用しているので、食べ応えがある。
4:人それぞれ違うのは当たり前。
ベジタリアンになる理由は人それぞれで、動物がかわいそう、とか環境問題に意識があるから、とか。
自分なりの理由を、当たり前のように言う。
日本だと周りにどう思われるかが気になって、自分の意見はハッキリと言わないと思うから驚いた。
自分の意見として表明し、
他人が決めたことを、あれこれ言わないで、尊重する。
デンマークでは一人一人の考え方が違うのは当たり前、という考え方なんだろうな。
子供の頃から尊重されて、大人になったんだな、と思った。
意見が違っても、その人を否定するような事はほとんどないから、
自分の意見を堂々と言えるし、周りと意見が違おうが気にしない。大切なのは自分が納得できるかどうか。
日本は洋服や食べ物の流行はあるけれど、環境への配慮からベジタリアンやビーガンになる、というような
生活スタイルの流行はあまりない気がするけど、これからの日本も少しずつベジタリアンやビーガンもライフスタイルとして定着するだろう。
どんなライフスタイルだろうと、1人1人が尊重されて、生きやすくなるといいな。
5:物価が高いけど、絶対行った方がいいデンマークとスウェーデン。
北欧が素晴らしいのは知っていたけど、こんなにも素晴らしいとは知らなかった。
何が素晴らしいかって?
暮らしを楽しくするヒントがたくさんあった。
ヒュッゲやフィーカを楽しむことや
インテリアで心地よい空間を作ること。
人それぞれの意見を尊重すること。
ああ、また行きたいなあ、北欧。