美大生の10年後
美大のテキスタイル 科を卒業してから、10年。
同窓会があったので、行ってきた。
30代前半になり、母になったり、妻になったり、バリバリ働いていたり、
女の10年というのは、コントラストが強く色彩にとんでいて、とても面白い。
テキスタイル を勉強した私たちの中で、テキスタイルを生業に生活をしている人は少ない。
卒業制作で首席を取った才能ある友人は、
得意のイラストを子供に描いてあげて、とてもいいお母さんになっている。
高校の同級生はほとんど結婚してお母さんになっているのに
美大の友達は独身も多い。
彼氏や旦那さんを日本に置いて、単身海外へアートレジデンスや
留学に行った子もいる。
自分のやりたいことに、正直なところがいいところ。
美大は、今も就職率は悪いのだろうか。
でも、なんとか10年。
みんな働きながら、子育てしたり
ご飯食べたりできている。ある友人が言ったことが胸に残っている。
「私たちは専攻した専門の職業にはなれないかもしれない。
でもその代わり、なんでもなれる。」
世間知らずだった私たちも10年の間、泥臭く世間の波に揉まれてきた。
久々に会った彼女たちは、相変わらずマイペースで、
ひょうひょうと生きているように見える。
(実際はきっと、もがいているはずなんだけど。)
ふとした瞬間に、垣間見えるようになった頼もしさ。
羨ましいなあ、と素直に思った。
次の10年で、どんな変化が待っているのだろう。
よしうめは、この10年あまりうまくいかなかったから、
次の10年でやりたいことをやっていたいな。